自分は帽子が似合わない、と感じている人は多いようです。

確かに世の中にはどんな帽子でも似合ってしまう人はいる気がします。

でもその反対の、どんな帽子も必ず似合わない、という人。そんな人はいないんじゃないかと思います。

顔や雰囲気に合っていて、かぶり心地がよければ満点です。

そんな帽子に出会えたらいいですね。

似合っているかがわからなければ身近な人にきくのがいいかと思います。

でも、あまり帽子をかぶったことのない人なら、帽子をかぶった姿を見慣れないために、本人も周りも“似合っていない”という判断をくだしがちなので、すこし寛大な目で眺めてみるようにしてください。

一度帽子売り場で片っ端からかぶってみるのがおすすめですが、そういうわけにもいきませんよね。

ということで、お客様からきいた声や今までの経験から感じたことなど、帽子選びに参考になりそうなことをいろいろ書きつづってみます。

お気軽に読んでみてください。

 

 

帽子の選び方のポイント

 

あたまの形編

 

1.ハチが張っている人。

ハチ(鉢)とは、本来頭の一番長い周をさすようです(鉢巻、はちあわせ、というコトバがありますね。)が、今は正面からみたときの頭の横部分をさすようです。

そこが出っ張っている方です。

ハチが張っている、とお悩みの方は多いですが、ハチは実は少し張っている方がいいのです。

(その部分があまりない、頭がとがっている感じの人も帽子のかぶりごこちが悪いと感じています。

しかし張りすぎている人は、帽子をかぶると、きつい、くるしい、という人が多いです。

2まいはぎクラウンは頭まわりに余裕のあるデザインなのでこれを基本に、なるべく上がすぼまっていないものを選ぶといいと思います。

円筒形っぽくてやわらかく、高さも十分にあるようなものなどがおすすめです。

女性なら、クラウンにギャザーをよせていたり、いろいろくっついている、作りこんだものもおすすめです。

 

6まいはぎ、8まいはぎでも余裕のあるデザインは作れます。

キャスケットやベレーなど、もともとクラウンに余裕のある帽子も試してみてください。

ハチが張っていてかつ額の広い人は、出っ張り部分で帽子の高さをとられてしまうので市販の帽子が浅いと感じる方が多いようです。

クラウンの高さが十分にあるものがいいです。

一般的に中折れ帽は高さがあるので、あまり上がすぼまっていないやわらかめの中折れ帽なども試してみてください。

また、ハチの張っている方はハンチングが似合う場合が多いです。

浅過ぎないものを試してみてください。

 

 

  2.額がせまい人。

 

木型をご紹介しましたが、あの丸クラウンの形というのは比較的額が広くて壁のようにまっすぐな人のシルエットです。

頭があの形に近い人はあまり帽子に苦労していないようです。

日本人には意外に多い額がせまい人、また、額がうしろに急激に傾いている人は市販の帽子が深すぎると感じているようです。

もともと浅いデザインの帽子か、女性なら、今、このようにクラウンが浅くてブリムが長いデザインの帽子があるのでこういうのもかぶりやすいと思います。

ジャストサイズを選んだらある程度高さがあっても大丈夫です。

クラウンがあまりぺしゃんこになりすぎないもののほうがいいので、クラウンに ハリがあるものを選んでください。

硬い芯にふんわりとした布がのっているような帽子ならぺしゃんこにならずに ふんわりとかぶれます。

 

 

3.ゼッペキの人。

 

頭のうしろのふくらみが少ない人です。

かぶっているうちハンチングやキャップが前のほうにずれてくることがあるようです。

女性ならこのように、ハンチングを前後ろにして、ブリムをつけたような帽子はかぶり心地がいいようです。

 

6まいはぎクラウンは頭にフィットするフォルムを作りやすい型紙です。

頭のうしろのふくらみが少ないとかハチが張っていないなど 頭がとがっている感じの方は 2まいはぎよりは6まいはぎの方がかぶり心地がいいことが多いようです。

細かくいうと6枚はぎでもカクカクしたものは作れるのですが そういう帽子は一枚一枚が角ばった形のはずですので、よく見てみて 角ばっていないものを選んでください。

また、キャップ(野球帽)は6まいはぎが多いかと思います。 正面の2枚にあたる部分だけカクカク見えるようなデザインになっているものだとフィット感もありながら格好もいいようです。

ハンチングの好きな方なら、サイズ元にバンド(立ち上がり部分)があって、ジャストサイズのものを選んだ上で、なるべくうしろがふっくらしたものなら格好いいです。

女性なら髪をおだんごにしてずれをふせぐ工夫をされている方も多いです。

 

 

  4.額が広い人。

 

どちらかというと額が狭い人よりは広い人の方が似合う帽子は多いものですが 広すぎるという方も、市販の帽子が浅いと感じて 困っているようです。

かぶりごこちとしてはもちろんクラウンが深い帽子があればそれを かぶればいいのですが 2まいはぎの帽子などでクラウン部分に何もないと 壁のようになってしまいクラウンの高さを強調してしまいます。

正面から見てクラウンに切り替え線があるもの、 太目のベルトがついたもの、 縦方向にかざりがついたもの、もしくは 大き目のかざりがあるものをおすすめします。

また、布の帽子なら無地より柄があったり、生地自体の織に技の あるものも視線を分散させる効果があります。

 

   

これは2まいはぎクラウンの応用です。

サイドクラウンが2つに分かれていて上のサイドクラウンは トップに向かってすぼまっているデザインです。 これだと見た目のクラウンの高さをやわらげる効果がありつつ 被りごこちもいいです。

型紙により額のせまい人にもハチの張った人にもいい、 応用範囲の広いデザインなので一度お試しください。

 

 

    以上はかぶり心地に関する問題でしたが 今度はかぶり心地とはあまり関係のないお話です。

ご参考までに読んでみてください。

 

 

 

おなやみ編

 

 

1.えらが張っている。

 

女性なら、ブリムが大きくてあみだかぶり(うしろにぐっとひいたかぶり方)ができる帽子だと、えらのまわりにふんわりとしたまるいラインができ、いいようです。

やわらかい、クラウン大き目のベレーなどもそうやってかぶってみることを おすすめします。

 

どちらかというとカクカクしたクラウンのものの方がいいと思います。

男性ならば、あまり上がすぼまっていない、 クラウンにボリュームのあるタイプの中折れ帽なども試してみてください。

 

 

2. あごがとがっている

 

これもよくきく声です。

しかし、あごがとがっているという理由で、似合わなくなる帽子というものはありません。

なんでも試してみてください。

あえて言うならクラウンにボリュームのない方がいいです。

帽子の色や、トリミングなどでキュートなかんじは出せると思います。

 

 

  3.頭が大きい

 

チューリップハットなど、クラウンブリムが分かれていないものはいいと思います。

あと、はじめから左右非対称に型入れしてあるものややわらかめの布の帽子など、あまりかちっとしていないものがおすすめです。

布の帽子なら、織りに技があって、やわらかいシルエットのできるものをおすすめします。

ぴったりサイズのものがあればそれが一番いいのですが 少しくらい(帽子の)サイズが小さくてもかぶれてしまうことがあるのは ”サイズ元があいまいな帽子”です。

リバーシブルの帽子はサイズリボン(よくでてくることばたちをご覧下さい)がはいっていないのでいいと思います。

クラウンが浅くてブリムが長いタイプの帽子もサイズ元があいまいな帽子のひとつです。

例:やわらかいフェルトのクロッシェ ブリムが長いキャプリーヌ

 

 

4.顔が大きい

 

気にして、顔を隠そうとしてあまりにも傾斜の急なクロッシェなどかぶると逆効果です。

顔を押さえつけるような感じになってしまいます。

ブリムの傾斜の急過ぎないものを選んでください。

ブリムの右か左が上がっていて反対側が下がっているようなものも 斜めのラインができてきれいです。 ブリムの端にワイヤーがはいっているもの、 ブリムに芯が入っていていろいろな形にすることができるものも便利です。

よく帽子の選び方の指南として、 ”顔の幅より帽子の幅が狭いものはNG” とあって、つい笑ってしまいます。

要するに頭のサイズより小さいものを無理にかぶるとそうなってしまうわけです。

まずはサイズぴったりのものをかぶるようにしましょう。

また、サイズがぴったりでも顔や頭が大きく見えてしまうものはあります。

頭が大きい、顔が大きいとお困りの方は ショッピングカートを 覗いてみて下さい。

頭や顔が大きく見えないようなデザインになっていたり ちょっとした工夫があるものもあります。

オーダーも受け付けております。

 

 

  5.顔が長い

 

顔が長くて帽子が似合わない、という方は、顔が大きくて長い、ということを気にしているようです。

そうなると4.を参照してください。 1.のようなかぶり方もためしてみてほしいです。

背の高い方なら適度なボリューム感のある帽子が似合います。

女性でも中折れ帽が似合う場合が多いので 試してみてください。

 

 

 

あと、顔が丸い、四角い、という声もよくききます。

基本的には顔が丸い人は丸いシルエットの帽子が、四角い人は四角い帽子が似合います。

顔が丸い人は、やわらかいベレーなどをおもいっきりうしろにたおして額や前髪を見せるようにするとかわいいです。

顔が四角い人はクラウンがすこし角ばっているものが似合います。

気になるところを隠そうとすると逆効果になることが多いです。

気にして隠そうとしてその人の魅力が半減するくらいなら 全く気にしないほうがいいです。

むしろかぶり心地のほうを気にした方がいいと思います。

 

いろんなおなやみがありますが、すべてのお悩みにわりと対応できるのは

前ブリムがくるんとなっている帽子です。

もしくは前ブリムを折り返してかぶれる、とか、ワイヤーがはいっていて自由に形が作れる、

飾り布があるなどの帽子です。

エッジのきついラインをやわらげることで似合う人が多くなります。

 

 

  他によくきく声です。

 

 

質問コーナー

 

 

  1.ハンチングが似合わない。

 

 

デパートの男性用帽子売り場ではいろんなハンチングが売っています。

こんな丸っこいものや、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんなかんじのキャスケットとハンチングの中間のようなものがあれば、それを一度試してみてください。

 

デパートの男性コーナーはなぜか女性用よりサイズが充実していますし、また、女性でもOKの柄ものもたくさんあるのでおすすめです。

最近は男性用のつば広の帽子も充実していて、女性がかぶっても全く違和感がないものも多いです。

自分用のを買うのに男性コーナーに行く女性も多くなってきているようで、親切に対応してくれますよ。(お客様は神様だから?)

あと、ハンチングの場合、ブリムとクラウンは最初から糸やスナップでとめてあるのも多いですが、とめていないものもあります。

その中には型紙が悪いのか、はたまたかぶり方なのか、(もしかしたら頭や額の形の関係なのかもしれませんが)大きく離れたままかぶっている方をたまに見かけます。

少しくらいならいいのですがあまり離れすぎるとハンチングではなくなってしまうので、その場合は縫いとめた方がいいと思います。

 

 

2.ベレーのかぶり方がわからない。

 

洋服を着て、なにかちょっと頭にのっていたら決まるのに、というとき、べレーはとても役に立ちます。

いろんな素材、形、あると思いますが、かぶり方をより楽しめるのは、サイズ元にバンド(サイズ元からのたちあがり部分)があって、できるだけやわらかいものです。

バンドやサイドに刺繍やかざりなどがあるものならもっと楽しめるかもしれません。

さきほども書きましたが、 額や前髪をだして後ろにおもいっきり倒すのは一度やってみてほしいです。

横におもいっきりななめかぶりしてもいいです。

特に額が狭くてベレーが似合わないと感じている方は ななめにかぶるとおさまりがいいようです。

その場合、上げた方の耳だけ出すのもかわいいです。

立体的なモチーフやリボンやポンポンなど、すこし重めのかざりなら、 下げてたるませた方の、目や耳あたりにくるようにするといいです。

また、刺繍やアップリケなど平面的なものや小さめのかざりなら 上げた方にもってきて、見えるようにしてください。

一般的なフェルトのベレーならバンド部分を出したり内側に折り曲げたり、 いろいろ遊べますのでご自分で研究してみてくださいね。

 

 

  3.帽子をかぶると髪の毛がぺしゃんこになる

 

髪の毛の問題は帽子の宿命ともいうものですが、まずはぴったりサイズの帽子を選んでください。

そのうえで頭のクラウン部分に芯がはいっていてふっくらした形に固定されているような帽子なら比較的ぺしゃんこにならなくてすむはずです。

キャスケットはおすすめです。

書くまでもないですが、髪の毛を気にされる方はサンバイザー(クラウンのない前ブリムだけのもの)もいいです。

前だけのブリムではなく、ぐるりとあるサンバイザーもあります。

また、ボンネットタイプのエレガントな形のものもありますので試してみてください。

 

 

 

4.白髪や薄くなった髪の毛をかくしたい

 

外だけでなく室内でもなるべく長く帽子をかぶっていたい、ということだと思います。

それ用のターバンのようなものもありますし、他にはクラウンの大きすぎないベレーなら室内でかぶっていても違和感はないと思います。

いつでもベレーをかぶっている人はそれがチャームポイントになったりもします。

ブリムつきの帽子ならなるべくブリムが小さい方がいいです。できれば通気性のあるものがいいです。

それから白髪についてですが、帽子で全体を覆って隠してしまうという発想でなく、白髪に合う色の帽子をかぶる、という発想はどうでしょうか。

白髪にはきれいなピンクとか明るいベージュ、また、赤、紺などのはっきりした色もとてもきれいです。

気分もちがってくると思いますよ。

帽子本体では抵抗がある、という方だったら、帽子のトリミングやスカーフなどでまずは試してみてください。

年配の方の帽子の選び方はブログの"エリザベス女王の帽子”に少し書いていますのでご参考までに読んでみてください。

 

 

5.日焼けをしたくない。

 

さがせばUVカットの生地で作ったものもよくあります。

そういう帽子をかぶれば頭皮や髪の毛の紫外線によるダメージは避けられます。

でも顔の日焼けとなると、地面やまわりからの照り返しが必ずあるので いくらUVカットのつば広帽子でも完璧に防ぐのはむずかしいのです。

服などと違って、かぶりながら前を見なくてはいけないという 帽子の宿命だと思います。

顔の日焼け防止として帽子に過度に期待しないほうがいいとは思いますが 被らないよりは被った方がいいに決まっています。

でも、日焼け防止のつもりで目のつまった帽子をかぶるとやはり風通しが悪くて蒸れます。

蒸れと日焼けとデザインとのバランスで選ぶしかないと思います。

夏場は日焼け防止というよりは熱中症予防のために、帽子は有効です。

サングラスと併用すれば 目からはいってくる紫外線を軽減するのにもいいと思います。

ご参考までに、黒いものは紫外線を吸収しにくいといわれているようです。

その反面、黒は熱がこもりやすいです。 これもバランスを考えて選んでくださいね。

 

 

6.汗っかきで帽子をかぶると蒸れる。

 

蒸れ防止にはやっぱり風が通るメッシュの帽子が気持ちがいいです。

形としてはクラウンに余裕のあるものがいいです。

クラウンが高くても横がぴっちりだと暑苦しいので、横にも空間があるようなものがいいです。

夏には麻のメッシュのハンチングなどが人気があります。

布の帽子なら目が詰まっていないものを選んでください。

洗濯できる帽子なら、ブリムにオールステッチがはいっているものだと 洗濯しても型崩れしにくいです。

それから見落としがちなことですが 帽子が蒸れてイヤ、帽子をかぶると頭がかゆくなる、と訴える人は ご自分の頭のサイズより小さい帽子をかぶっていることが多々あります。

また、帽子が浅い、という人も、単にサイズの小さい帽子をかぶっているだけ、 ということも多いです。

そういう人はぴったりサイズに変えるだけで不快感が半減するのでお試しください。

 

 

  7.自転車にのると帽子がとんでいく。

 

日焼け防止と自転車をどう両立させるかということだとおもいます。

帽子クリップでとめてもひやひやすることにあまり変わりはないですよね。

大きすぎるものとか、小さいのをむりやりかぶっても飛んでいきやすいので まずはぴったりサイズのものを選んでください。

日焼け防止には、目のつまった硬めの長いブリムがいいのですが、 やはりそういう帽子は飛んでいきやすいです。

クラウンとブリムの間に風が通る隙間のあるものだといいみたいです。

でもいろいろ技をいれていくと帽子自体が重くなったり、 作るのに手間がかかりすぎたりする(作ってみたことアリマス) のがむずかしいところです。

あまりブリムがしっかりしていないものの方が飛びにくいです。

やわらい、ブリム短めのチューリップハットなどはいいと思います。

けれどそうなるとしっかり日焼け防止、というのはすこしあきらめなくてはいけません。

布の帽子でなくて鈎針で編んだようなものは全体的にすきまがあるので 飛んでいかないという点ではいいと思います。

でもこれも、日焼け防止としては頼りないというのと 洗えない帽子が多いという難点があります。

5.の日焼けのところにも書きましたが、すべてに都合のいいものは なく、バランスで選ぶしかないと思います。

長いブリムの帽子は、 飛ばされそうになってひやっとして自転車の運転がおろそかになるとか、 風でブリムが目のあたりにはりついて前がみえなくなるとか、 そういう危険のことを考えると自転車の時はかぶらない方がいいのかも しれません。

 

 

あと、注意が必要なことも少しお知らせします。

 

 

気をつけてほしいこと

 

 

1.前ブリムの帽子

 

野球帽やハンチングなど前だけにブリムのある帽子のことです。

そのブリムの幅が小さすぎ、かつ硬すぎ、前からみたときのカーブがきつすぎ、というのをよく見かけます。

(野球選手がかぶっているようなかんじのものです。)

顔が小さい人ならいいのでしょうが、そうでもない人はきゅうくつそうに見えます。

幅が十分にあって、あまり硬すぎず、まっすぐよりはゆるやかにカーブしているのがいいです。

(左の絵はきゅうくつそうに見える例のつもりです・・・)

  

 

 

  2.カーキ色の帽子

 

カーキ色とはひとつの色ではなく、迷彩柄に使われている色全般を指します。

カーキとはもともと土埃を意味することばだそうで、灰色がかった黄土色や深緑、緑がかった灰色、暗いベージュなどの総称のようです。

カジュアルな形の帽子にはこの色が多いですが、顔の周りにもってくると顔色が悪く見えることがあります。

クラウンが高いなど、カーキ色の分量が多い帽子を目深にかぶると、顔の印象がなくなってしまいます。

(それが目的ならば最適な色ですが)

サファリハットなどカジュアルにかぶる帽子ならカーキ色の方が格好いいこともあるのですが、何にでも合いそうだからという理由でこの色の帽子ばかりを選ぶ、というのはもったいないです。

 

 

 

  最後に__。

 

 

  重ねて念押ししますが、今まで書いたことは参考程度に考えてください。

あまり真面目にうけとりすぎて選択の幅をせばめないようにしてくださいね。

帽子の形中心に書いてきましたが いろんな方に帽子をあわせたりお話したりして思うのは、 やはりその人の雰囲気にあった帽子が一番、ということです。

そういう帽子はその人の長所を引き出してもくれます。

かわいい感じの人にはかわいい帽子が、上品な感じの人にはやはり 上品な帽子が似合うし、本人もそういう帽子が好きなのがおもしろいです。

そのとき思うのは、色や素材も形と同じくらい重要だ、ということです。

場合によっては形の不備(?)を色と素材で補ってあまりあると、 通例では似合わなそうな形でもしっくりくることがあるのです。

帽子は顔に最も近いのに、今まで色や素材についてはあまり語られてきてこなかったと思います。

色についてですが、今、カラーアナリストという、色に関することのプロがいて、似合う色をカラー診断してくれます。

自分に似合う色を知っていると帽子選びも楽になりますよ。

女性なら顔(特に目元、口元)が明るく見える色、男性ならひげが目立たない色、というのを目安にして色選びしてみてください。

 

また、素材にも関わってくる話ですが、 その人のもつゴージャス感(と、私はよんでいます)と、帽子の形や色がつりあっている、というのも似合う、似合わないの判断基準になります。

私は背が低いからつばが大きい帽子は似合わない、などと思い込んでいる方が多いように感じますが、たとえば背が低くてもゴージャス感のある人はつば広の帽子がよく似あったりするのです。

つば広やクラウンの高いものは形的にゴージャス感のある帽子だといえると思います。

その人のゴージャス感のあるなしというのは、その方の性格やたたずまい、好みから醸し出されてくるものです。

大胆にも言ってしまえば、 黒やゴールド、光りものが似合う、もしくは好きな人はゴージャス感がある人の場合が多いです。

素材もゴージャスな感じのあるものの方が似合います。

その反対は、どちらかというと染めていない麻や綿などが似合う人です。

色も素材も、素朴でナチュラルなものの方がしっくりくるようです。

 

経験からいうとナチュラル系の人がゴージャスな帽子をかぶっていることはあまり見たことはありませんが、ゴージャス感がある人なのに素朴な感じのナチュラル系の帽子をかぶっている人はわりといます。

ちょっともったいないです。

市販の帽子ではナチュラル系が圧倒的に多いので仕方のないことですが 帽子には少しゴージャスな要素があったほうがいいのです。

 

 

というのはナチュラルな素材だけで作った帽子をかぶると 顔がくすんでしまうことが多いからです。

ナチュラル系の人でも、帽子を選ぶときは、つやのあるものや明るい色のものも一度試してみてほしいです。

また、すでに持っている帽子にはトリミング(かざり)などで少しゴージャスな要素をプラスすることをおすすめします。

 

 黒、に関してです。

ゴージャス感のある人はつやがあったり、すこしラメのはいっている黒でもきれいです。

ナチュラル系の人も、もちろん黒い帽子をかぶりたい、とはっきり気持ちが決まっているのならばどんどんかぶってほしいですが、黒をかぶってみたい気はするけど“自分に似合うかな〜”と、迷っていることが多いものです。

そんな方にはチャコールグレーをおすすめしています。

何にでもあわせやすいし、全身チャコールグレーでもおしゃれです。

チャコールグレーはものにより黄色っぽくなることがあるようなので目で確かめてみて、黄色っぽくないもののほうがきれいです。

 

あと、帽子には、色、素材に加え、トリミング、という要素もあります。

トリミングとは、コサージュやリボンなどのかざりのことです。

トリミングも帽子の印象を左右することがあります。 その大きさについてです。

トリミングの大きさで帽子を選ぶ、ということはほとんどないとは思うのですが。。。

たとえばコサージュやリボンなどを自分でつけたりするとき、はずかしいからという理由であまりにも小さなものをつけるのは考えものです。

小さすぎるくらいなら何もつけない方がいいんじゃないかと思ってしまいます。

また、市販の帽子でも、帽子のボリューム感に対してトリミングが小さすぎる、もしくは手抜きしてい過ぎると思うようなものを見かけます。

そういう目で今持っている帽子をチェックしてみてください。

好きなブローチやコサージュに変えるだけでその帽子がぐっと好きになる、ということがよくありますよ。

 

お知らせ
帽子屋さんのお茶会でもレクチャーを行っております。京都市近郊の方はぜひおいでください。
帽子が似合わないとお悩みの方のためのメール講座もあります。 2017年9月20日